住宅ローン講座

団信に○大疾病保障はつけるべき?実は支払い条件をよく読むと?

はじめに

団信の内容まで考えるところまでくると、住宅ローン契約について悩むのももはや終盤を迎えていると言っても過言ではないでしょう。

そして、団信の契約内容で悩ましいのが、「○大疾病保障」を付けるかどうかです。

○のところにはいろんな数字が入るのですが、機構団信の三大疾病保障、メガバンクだとここに6~8の数字が入ります。

付けることによって金利が上昇する、この○大疾病保障。

団信に付けるべきなのでしょうか?

解説いたします!

「○大疾病保障」とは?

まずはその○大疾病が何なのかを解説します。

一般に三大疾病というと、がん・心疾患・脳血管疾患の3つの疾病を指します。

この3つを合計すると、日本人の死因の半数以上を占めることになる、とても怖い病気です。

ただし、保険によっては以下のように三大疾病を定義していることもあります。

  • 「がん」から「上皮内がん」を除いている。
  • 「心疾患」のうちでも「心筋梗塞」しか保障しない、さらには「急性心筋梗塞」しか保障しない。
  • 「脳血管疾患」のうちでも「脳卒中」しか保障しない。

いずれも、保障内容を狭めて保険金支払要件を厳しくしています。

注意しましょう。

そして団信とは、住宅ローン契約者に万一のことがあったときに、ローン残高と同額の保険金を支払い、遺族が路頭に迷うという事態を回避するための生命保険です。

この「万一のこと」は通常、死亡か高度障害状態しか指さないのですが、「○大疾病保障」を付けると、この疾病になったときにもローンがなくなるということなのです。

医療保険には多い「三大疾病保障」だが

ところでこの「○大疾病保障」、実は生命保険会社が販売する死亡保険ではなかなかありません。

むしろ医療保険で「三大疾病特約」なんていう名前でよく見かけるものなのです。

医療保険とは、手術をしたら1回につき給付金10万円、入院したら1日につき給付金5000円などという保険金を支払う保険のことで、これに三大疾病特約が付くと、一般的には三大疾病による入院給付金支払限度日数が無制限になったり、三大疾病の診断で100万円程度の一時保険金が支払われたりするのです。

生命保険業界で死亡保険にはあまり見られない「三大疾病特約」が、医療保険では一般的に用意されているという事態が意味するところについて考えてみましょう。

三大疾病になり、かつ死亡していない状態というのは、入院しているか自宅療養をしながら通院している状態を指します。

そしてこの状態では、会社員なら雇用保険から収入の3分の2程度を保障する傷病手当金がもらえます。

医療費も一般的な収入の人なら窓口負担額は高額療養費制度で1か月約8万円が上限です。

それにプラスして入院給付金が無制限でもらえるなら、それで保障は十分だと考えられているのではないでしょうか。

団信に「○大疾病保障」を付けずとも、疾病が原因で死亡すれば保険金は支払われます。

確かに心身ともに追い込まれている事態にローンがチャラになればうれしいですが、生命保険業界ではレアな保障です。

本当に必要な保障なのかどうかは疑わなければなりません。

保険金支払要件に注意

最後に、それでも「○大疾病保障」が欲しいというお考えの人のために、勘違いされがちなポイントを指摘しておきます。

「○大疾病保障」を付けていても、診断されてすぐ保険金が支払われる(ローンがなくなる)のは、がんのみです。

三井住友銀行の「8大疾病保障付住宅ローン」を例にあげましょう。

疾病

保険金支払要件

がん

診断のみ

急性心筋梗塞・脳卒中

所定の状態が60日以上継続したという診断

高血圧症・糖尿病・肝硬変

慢性腎不全・慢性膵炎

就業不能状態が13か月を超えて継続

表のように、三大疾病のうちがん以外の2つは60日未満で治療が終わると、保険金は支払われません。

それに、三大疾病以外の5つは、就業不能状態が13か月を超えて継続しなければならないのです。

(12か月まではその月の返済額のみが保障されます。)

三井住友銀行の場合、8大疾病保障を付けることでローン金利は0.3%上昇します。

不幸にして所定の疾病に罹患したときに、上記の保険金支払要件を満たさなくてがっかり、ということのないようにしておきたいものです。

まとめ

  • 「○大疾病保障」をつけると金利が上昇する。
  • 三大疾病はがん・心疾患・脳血管疾患を指すが、より狭義の疾病を指す場合もあるので注意が必要。
  • 生命保険業界では、三大疾病は医療保険で備えるのが一般的。
  • 「○大疾病保障」を付けても、診断だけで住宅ローン残高がゼロになるのは、がんのみ。それ以外の疾病には、さらに厳しい条件が付く。

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