注文住宅購入講座

高齢者に優しい家作りのコツとは段差と温度差をなくすこと!?

はじめに

総務省統計局の平成25年住宅・土地統計調査によれば、高齢者等のための設備がある住宅は2,654万戸。

平成25年10月調査時の住宅全体の50.9%にのぼります。

近年、バリアフリー住宅の必要性が広く浸透してきたことが伺えます。

基礎設計段階で考えるべきバリアフリーとは

バリアフリー住宅というと手すりや背もたれ、腰掛けなどの設置をイメージする方が多いのではないでしょうか。

平成25年住宅・土地統計調査でも、高齢者のための設備として「住宅内の要所に手すりがある」と回答している例が2,123万戸となっています。

しかし、手すりなどは、言ってみれば補助的な設備。後になってリフォームを考えたときに設置することも可能です。

ここでは、新築時プランとして取り入れるべき根本的なバリアフリー住宅を考えましょう。

基礎設計段階でのバリアフリーとは「段差と温度差をなくすこと」です。

今回は「段差のない家」を取り上げます。

小さな段差はないほうがいい

平成28年版高齢社会白書によると、65歳以上の年齢層ではそれ以外の年齢層よりも住宅内での事故が多く発生しています。

住宅内でもっとも事故の起こりやすい場所は、居間や寝室といった居室。

トイレや風呂場などの特別な場所ではないのです。

いつもの場所で、ちょっとした段差につまずいて転倒することが多くなるのが高齢者の特徴です。

部屋の境に発生しがちな建具などの「数センチの小さな段差」は、とりのぞかれた設計がベター。

床に無造作に置かれた生活小物も転倒の原因となることがあります。

物を床に置かない生活スタイルとなるよう、造作家具など必要な収納の設置も必要です。

浴室の段差について

古い住宅の浴室では、洗い場の水が脱衣場に流れ出ないよう段差を設けているものが多くありました。

今はユニットの浴室設備など段差がないものがありますので、新築時には出入り口に段差のないフラットタイプを選びましょう。

浴槽は床から40cm以下であれば高齢者にもまたぎやすい高さです。

浴槽のふちが広いものや浴槽と同じ高さのベンチがついているタイプのもの、浴槽の中に腰掛ける部分がついているものであれば、浴室内での移動が安全です。

浴室の設備はフル装備がおすすめ

ユニット設備の場合で、手すりがオプションでつけられるのであれば、最初から設置しておくことがおすすめです。

住宅内の多くの補助設備は、介護が必要になった時点で介護保険など公的な補助を利用してリフォームすることもできます。

以前からそこにあったように自然な仕上がりにできる箇所もたくさんあります。

しかし、浴室での後付けのリフォームは、踏み台や移乗台、後付けの手すり具などを設置することになり、見た目のスマートさと両立するのが難しい箇所です。

浴槽の選択や周辺の手すりなどの補助設備は、新築時から将来を見越してフル装備にしておくことをおすすめします。

玄関・勝手口の段差はライフスタイルに合わせる

小さな段差はなくすことがバリアフリーの基本です。

では、玄関なども含めて完全にフラットな住宅がいいかというと、ライフスタイルによって判断は変わります。

土足部分に使うタイルを変えるなどして、フラットな状態の玄関とすることもできますが、家族の年齢層や人数によってはホコリや砂利をダイレクトに家の中に持ち込むことにもなります。

玄関や勝手口には、10cm程度でよいので段差があると、ホコリ・砂利問題を解決してくれます。

この程度の段差は座り込むとほぼフラットに近い感覚になりますから、若い世代であってもベンチなど腰掛けられる設備を設置するといいでしょう。

ブーツやひもつきのスニーカーを履くときに便利です。

段差を椅子がわりに使って靴の着脱を行う前提で、あえて玄関に30cm程度の段差を設けることも一手。

その場合にはいずれスロープや補助の階段をつけることを想定し、土間部分を広めにとっておきましょう。

リビングと畳スペースの悩み

フラット住宅でのホコリ・砂利問題は、リビングにおける畳スペースでも発生しがちです。

ごろ寝スペースや客間代わりにリビングの一角に畳スペースを設置するプランは人気がありますが、フローリング部分からホコリ・砂利が移動して畳部分に溜まることにストレスを持つ方もおられます。

あえて畳部分を30cmほど上げ、縁の部分を椅子のように使うというのも一案です。

上げた部分を収納スペースや掘りごたつとして活用することもできます。

ただし、リビングでのホコリ問題は掃除が簡単であれば解決できる問題でもあります。

ルンバに代表される自動掃除機は畳の部屋でも使えます。

自動掃除機の活用を前提に考えるご家庭なら、ここはフルフラットが適切となるでしょう。

まとめ・持ち家と借家のバリアフリー事情

基礎設計からのバリアフリー住宅の、段差問題についてお話してきました。

  • 小さな段差は、最初からなくしておこう
  • 浴室は、将来を見越してフル装備に
  • 玄関や勝手口の段差は必要な場合もあり
  • リビングと畳スペースなどのホコリ問題は、掃除の負担軽減とセットで考える

不必要な段差の少ない家は、高齢者に限らずすべての年代に優しい家となります。注文住宅を建てるならバリアフリーにも着目したいものですね。

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