はじめに
高額な資金を必要とする注文住宅の購入。
通常は住宅ローンという借金をしないことには、マイホームという夢をかなえることは困難です。
「住宅ローン」とは言っても、借金は借金。
借りている以上は利息が付きます。
できることならこの利息を、なるべく少なくしたい。誰だってそう考えますよね。
利息を減らすポイントは3つあります。
- 借入額
- 借入期間
- 金利
今回は、この3つに注意することで、どれだけ利息に差が出るのかを検証しながら説明します。
①借入額で利息はこんなに変わる
それではまず、借入額によって利息合計にどのくらいの差が出るのかを検証していきましょう。
そのために、金利1%の35年ローン、元利均等返済で3000万円を借りるのと3500万円を借りるのとで比較してみます。
借入額 |
3000万円 |
3500万円 |
差 |
毎月の返済額 |
8万4685円 |
9万8799円 |
1万4114円 |
総返済額 |
3556万7804円 |
4149万5820円 |
92万8016円 |
利息分 |
556万7804円 |
649万5820円 |
|
利息割合 |
15.7% |
15.7% |
|
上の表から、総返済額に占めている利息の割合が15.7%と変わらないものの、借入額が500万円増えるだけで、総返済額には約93万円もの差が発生していることが分かります。
だから、できるだけ貯蓄をして頭金を増やすことが勧められるのですね。
②借入期間で利息はこんなに変わる
続いて、借入期間によって利息にどのような差が生じるのかを確かめてみましょう。
今度は、金利1%で3000万円分のローンを元利均等返済で契約し、借入期間を30年と35年にして比べてみます。
借入期間 |
35年 |
30年 |
差 |
毎月の返済額 |
8万4685円 |
9万6491円 |
1万1806円 |
総返済額 |
3556万7804円 |
3473万6908円 |
83万896円 |
利息分 |
556万7804円 |
473万6908円 |
|
利息割合 |
15.7% |
13.7% |
|
いかがでしょうか?
借入額が同じも、借入期間がたった5年違うだけで、総支払利息には約83万円もの差が生じるのです。
ただしこの場合は、①の資産とは異なり、借入期間が長い方は総返済額が膨らむものの、毎月の負担は軽減されることになります。
このあたりは、入念に試算をして無理なくローン設計したいところです。
③金利で利息はこんなに変わる
最後に、金利によって総支払利息がどのように異なるのかを確認しましょう。
3000万円を35年間で元利均等返済しますが、その全期間において適用金利が1%の場合と0.5%の場合とで比べます。
全期間固定金利 |
1.0% |
0.5% |
差 |
毎月の返済額 |
8万4685円 |
7万7875円 |
6810円 |
総返済額 |
3556万7804円 |
3270万7560円 |
286万244円 |
利息分 |
556万7804円 |
270万7560円 |
|
利息割合 |
15.7% |
8.3% |
|
金利差はたったの0.5%と感じられる人もいるかもしれません。
ですが、総返済額にはなんと約286万円もの差があります。
ちなみに、全期間固定金利の「フラット35」の最低金利は、2016年8月には0.9%ですが、2016年2月には1.48%で、わずか半年で0.58%も低下しています。
住宅ローンを契約するタイミングだけで、こんなにも利息に差が発生するというのは、にわかには信じがたいですが事実なのです。
まとめ
総返済額を減らすためには、借入額、借入期間、金利に注意しよう。
- 借入額が少ない(頭金が多い)ほど、利息が少なくなる。
- 借入期間が短ければ短いほど利息が少なくなるが、毎月の返済額は増える。
- 金利が小さいほど利息が少なくなるので、ローン契約のタイミングに注意しよう。
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