目次
はじめに
いざ住宅を購入しよう、そのために住宅ローンを契約しようとする人が、まず初めに悩まなければならないのが
「どこで借りるか」。
メガバンクから地方銀行、信用金庫や農協、はたまたネット銀行まで、私たちの周りには本当にたくさんの金融機関があり、それぞれ特徴のある住宅ローン商品を販売しています。
膨大な金融機関の中から自分に合ったものを選び出すのはなかなか骨の折れる作業で、しかし一方で住宅購入の手続き(特に土地の取得!)は時間との戦いでもあります。
今回は注目の金融機関のなかでも最有力なものの一つ、イオン銀行についてご紹介します!
抑えられた金利と諸費用
住宅ローンを比較検討するにあたり、基本情報ともいえるのが金利と諸費用です。
お金を借りるのが目的なのですから、そのために支払う金額はなるべく少なくしたいのは当然ですよね。
むしろどんなに良質な特典が付いたとしても、この部分が割高であればその住宅ローンは敬遠したほうが良いと言っても良いでしょう。
それでは、イオン銀行住宅ローンの基本ステータスから点検していきましょう。
〈低い金利〉
2016年11月のイオン銀行の適用金利は、次のようになっています。
|
変動金利 |
10年固定金利 |
フラット20※ |
フラット35※ |
金利 |
0.57% |
0.59% |
0.93% |
1.03% |
※フラット20、フラット35は融資比率が90%以下(自己資金が10%以上)の場合の金利
各金融機関の住宅ローンと11月の適用金利について比べてみると、変動金利が最も低くなっているのは住信SBIネット銀行の0.497%です。
しかしこの0.497%は自己資金比率が20%以上ないと適用されないもので、そうでない人は選べません。
次に低金利のじぶん銀行や新生銀行では0.50%ですから、イオン銀行の0.57%はたったの0.07%。
仮に3000万円を35年間返済で借りたとして、その総返済額の差は約40万程度です。
40万円は確かに大金ですが、この後ご紹介する特典とプラスマイナスしたときには評価が変わってくるかもしれませんね。
続いて10年固定金利ですが、こちらも業界最低金利は住信SBIネット銀行やじぶん銀行の0.50%となっており、イオン銀行はそれよりも0.09%高くなっています。
0.07%と0.09%。
金融機関の中で「最低」とは確かに言えませんが、「トップクラスに低い」とは言っても良いレベルだと思います。
なお、全期間固定金利のフラット30(フラット20)については、業界最低金利となっています。
〈融資事務手数料は2種類用意されている〉
金利と並ぶ住宅ローンの基礎情報として重要なのが、諸費用です。
諸費用の内訳にはさまざまありますが、司法書士報酬や登録免許税は金融機関にとっても必要経費のようなもの。
比較対象とすべきは、保証料と融資事務手数料の2つです。
まずイオン銀行住宅ローンの保証料ですが、こちらは無料。
金融機関によっては100万円を優に超えることもあるので、無料とは嬉しいですね。
ですが保証料無料は特にネット銀行ではあたり前となっており、無料だからといってびっくりするほどの特長だとは残念ながら言えません。
ネット銀行などの保証料無料の金融機関は、その分融資事務手数料で利益を出そうとしているので、そこで比較しましょう。
イオン銀行住宅ローンの融資事務手数料には、2種類あります。
定額型 |
10万8000円(税込) |
定率型 |
借入金額の2.16%(税込) |
3000万円を借り入れるとすると、下の定率型では64万8000円になるのに対し、上の定額型では借入額にかかわらず一律10万8000円。
これでは圧倒的に定額型の方が有利ですよね。
しかしここで注意が必要で、融資事務手数料が少ない定額型を選ぶ場合、金利が0.2%アップするのです。
3000万円を35年返済で借り入れたときの金利0.2%の差は、総返済額にして100万円超えるので、長い目で見れば定率型の方がお得になります。
すなわち、定額型は頭金が少ない(自己資金を抑えたい)人向けのタイプ、定率型は十分に頭金を持っている人向けのタイプだと言えますね。
2種類を用意しているというのは、痒い所に手が届く嬉しいサービスです。
ですから、他の金融機関とは定率型の借入額×2.16%で比較するのが適しているでしょう。
同水準の金利で住宅ローンを販売している金融機関と比較すると、新生銀行の一律5万4000円(安心パックを付けない場合)がズバ抜けて低いですが、他はおおむねイオン銀行と同じ借入金額×2.16%となっています。
ちなみに、メガバンクなど保証料が無料ではない金融機関では融資事務手数料がさらに低額になっていますが、それ以上に保証料が高額になるので、イオン銀行の方が有利です。
それゆえ、イオン銀行住宅ローンの諸費用は新生銀行を除けば最安です。
それに、このように業界最低水準の金利・諸費用の住宅ローンならばもはや当然のことのように思われますが、一部繰上返済手数料や団体信用生命保険料も、無料です。
なお、フラット35(フラット20含む)については団体信用生命保険が別に必要になり、融資事務手数料も上記金額とは異なり、次の表のようになるので注意してください。
定額型※ |
5万4000円(税込) |
定率型 |
借入金額の1.836%(税込) |
※金利が0.2%上乗せされる
万が一のときのための疾病保障付団信
イオン銀行住宅ローンでは、フラット35(フラット20)以外なら団体信用生命保険料(団信保険料)が無料です。
ローン契約者に万一のときに住宅ローン返済が不要になる団信保険料が無料とは、うれしいですね。
しかしさらに、イオン銀行住宅ローンでは保障の大きい疾病保障付団体信用生命保険が選べます。
その名も8疾病保障付住宅ローン。
8疾病とは、がん・脳卒中・急性心筋梗塞の3大疾病に、高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎の5つを加えたもの。
この8つの疾病について所定の条件を満たせば、ローン残高が0円になるのです。
ただし、この保障を得るためには、住宅ローン金利の0.3%分を保険料として支払う必要があります。
〈8疾病保障付団信を他行と比較〉
イオン銀行と同様に、「8疾病保障付団信」を売りにしている金融機関があるので、その内容を比較してみましょう。
金融機関 |
イオン銀行 |
三井住友銀行(※2) |
住信SBIネット銀行 |
保険料 |
金利0.3%分 |
金利0.3%分 |
無料 |
がん |
診断されたら適用 |
診断されたら適用 |
就業不能状態が12か月以上で適用 |
がん以外の3大疾病 |
所定の条件(※1)が60日以上継続で適用 |
所定の条件(※1)が60日以上継続で適用 |
同上 |
上記以外の5疾病 |
就業不能状態が12か月以上継続で適用 |
就業不能状態が12か月以上継続で適用 |
同上 |
備考 |
「がん先進医療特約」「上皮内がん皮膚がん保障特約」が無料でセット。 |
保険料をさらに金利0.1%分プラスすることで「日常のケガ・病気保障特約」を選べる。 |
|
※1:脳卒中で言語障害などの後遺症が継続した場合、急性心筋梗塞で労働制限が必要な状態が継続した場合。
※2:借入時の年齢が46歳未満の場合。
保険料が金利0.3%分と同額になっている三井住友銀行と比較してみると、8疾病についての保障は全く同じであることが分かります。
ただし、イオン銀行ではがん治療のための先進医療の技術料を1回500万円(通算1000万円)まで保障する「がん先進医療特約」や、残債がゼロとなる保障が適用されない上皮内がんや皮膚がんと診断されたときに30万円を受け取れる「上皮内がん皮膚がん保障特約」が無料でついてくるので、その分お得だと言えるでしょう。
住信SBIネット銀行の保険料無料は確かに魅力ですが、12か月以上の就業不能状態継続という適用状態はなかなか厳しいと言わざるを得ません。
いわゆる「がん保険」の業界でも、がんと診断されるだけで保険料が支払われるタイプが主となっていますからね。
なおイオン銀行では、「8疾病保障付住宅ローン」のうち、がん保障と「がん先進医療特約」「上皮内がん皮膚がん保障特約」だけの「がん保障特約付住宅ローン」も選べます。
こちらの保険料は金利0.1%分の上乗せで済みますので、たいへんリーズナブルですね。
〈保障は団信ではなく、別の保険に入るという考え方も〉
ただ、必ずしも団信でこれらの保障を用意しなければならないのではありません。
「万一の時以後に住宅ローンの返済ができなくなる」と考えると、団信に保障をプラスするのが良策のように考えられるかもしれませんが、「がん保険」や「三大疾病保険」「医療保険」に加入することでそれに代えても良いのです。
年齢や健康状態によっては、金利0.3%分よりも割安な保険料で手厚い保障が得られることもあるので、保障付団信ではなく保険で同様の保障を得ることも考えてみましょう。
〈持病がある人にうれしいワイド団信付住宅ローン〉
フラット35以外の住宅ローンについては、どの金融機関でも団信加入が必須になります。
しかし、団信と言っても保険であることには変わりなく、健康状態によっては加入を断られてしまう可能性があるのです。
もし団信の審査で落ちてしまうと、収入などの金融機関の審査に問題がなくても、住宅ローンには加入できません。
これは残念ですよね。
しかし、そんな人でも安心なのが、このワイド団信付き住宅ローンです。
高血圧症や糖尿、うつ病等の持病があっても、団信に加入できるのです!(所定の審査が必要になります。)
特別な団信である分、保険料として金利が0.3%高くなりますが、健康状態を理由に住宅ローンを諦めていた人には光明となるでしょう。
ほかの金融機関にはマネできないお買い物特典
金利や手数料は低いとは言っても業界最低ではない、団信のラインナップも悪くはないが決め手にはならない…、ここまで読んでそうお考えの人もおられるかもしれませんね。
しかしそんな人でも、これからご紹介する特典のインパクトは大きいはず。
イオン銀行住宅ローンを契約すると、イオングループだからこそ可能なサービスがもれなくついてくるのです!
〈イオンでの買い物が借入から5年間、5%OFF〉
イオンやイオンスーパーセンター、マックスバリュといったイオングループ小売店でのお買い物が、5年間はいつでも5%OFFになります!
割引上限額は以下の通り。
・当初借入金額が1000万円以上2000万円未満:年間45万円
・当初借入金額が2000万円以上:年間90万円
仮に90万円上限までの割引を5年間受け続けたとすると、割引額合計はなんと450万円。
最低金利をうたう金融機関の住宅ローンとの総返済額の差なんて、比較にならないほど得することになるのです!
こんなにお得なら、イオンが注文する住宅の近所にあれば、住宅ローンはイオン銀行で間違いないですね。
またイオン近隣になくても、ネットショップ「おうちでイオン」でのお買い物も割引対象ですから、利用価値はあるはずです。
〈イオンカードセレクトの特典もゲット〉
イオン銀行住宅ローンの特典はこれだけじゃありません。
イオングループのWAONポイントがたまるクレジットカード「イオンカードセレクト」の特典も、もれなくついてきます。
このため、毎月5のつく日(5日,15日,25日)の「お客さまわくわくデー」に、普段はお買い物100円当たり1ポイントの獲得WAONポイントが2倍になるなどのお得をゲットすることができます。
また、イオン銀行での定期預金金利が優遇されたり、全国のイオンラウンジが利用できるゴールドカードの発行が受けられたりと、他の金融機関ではありえない、巨大小売り企業イオングループならではの特典が盛りだくさんなのです!
まとめ
- イオン銀行住宅ローンの金利・融資事務手数料は業界でもトップクラスの低さである。
- 一般的な団信(無料)だけではなく、8疾病保障付団信(金利0.3%アップ)やがん保障特約付団信(金利0.1%アップ)も選べる。さらに持病がある人向けにワイド団信(金利0.3%アップ)も取り扱っている。
- イオン銀行住宅ローンを契約すると、5年間イオングループでの買い物が5%OFF(上限あり)になるなどの特典が受けられる。
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