目次
はじめに
工事請負契約とは施工業者と建主の間で結ぶ契約で、設計や見積もりに納得ができると、契約へと進みます。
契約は大きなお金を支払う約束でもあり、家づくりの重要なポイントのひとつですから、安易に契約書にサインするようなことは避けたいものです。
書類は全てじっくり目を通す時間をとって、しっかりチェックし納得した上で契約を行いましょう。
契約時に渡される書類
契約時に工務店から渡される書類は次のようなものです。
- 工事請負契約書……契約の基本的な内容が明記されているもの。
- 契約約款……工事を進める上で、トラブルが発生した時の取り決めが書かれたもので、通常は工務店側で作成してある契約約款に、建主側が同意する形式となります。
内容は工事請負者(工務店)が設計図通りに施工することや工事が設計図と違う場合は是正すること、工事期間中の責任の所在、更に、保証期間やどのような保険に加入しているかなどが明記されたものです。 - 本見積書……工事の内容や部材の単価がわかる内訳明細書であり、細かく内容が書かれたもの。
- 設計図書……平面図・断面図・展開図など、図面類一式と仕様書などがまとめられています。
- 工程表……工事の施工順序を時系列に示したもの。
契約時の確認ポイント
必要な書類が揃っているかをチェック
契約日の当日に慌てて書類を揃える業者には要注意です。
また契約を急がせる業者も気を付けましょう。
契約約款は施工業者の担当者に理解できるように説明してもらう
難解な文章で書かれていたり専門用語も多いので、わからない部分は遠慮なく質問し、説明を受けましょう。
工事費の支払い期日の確認
数回に分けて支払うことが多いですが、どの段階で支払うのかを確認しましょう。
一般的には契約時に3分の1、途中で3分の1、最後に3分の1が普通であるかのように言われていますが、この支払方法では工事をしていない段階でお金を支払うことになります。
できれば「出来高払い」というのが望ましく、万が一、何かのトラブルで解約となった時にも建主の損失が少なくて済みます。交渉ができない場合はせめて契約時の支払いを10%くらいにしてもらいましょう。
竣工日と引き渡し日の確認
契約書に明記された期日に引き渡しができない場合のことも併せて確認しておきましょう。
通常、引き渡しが遅れると1日につき、請負代金の4/10000支払うのが一般的です。
請負代金2000万円の場合1日遅れると、8000円工務店から支払ってもらうことになります。
また、建主が支払いを遅れた場合にも違約金が発生します。
この場合も請負代金の4/10000を工務店側に支払います。
まとめ
書類をひとつひとつチェックするには、かなりエネルギーを必要としますが、軽々に契約してしまわないよう、以上のようなポイントを頭に入れておきましょう。
また、家族が待ちに待ったマイホームがもし欠陥住宅だったら…という不安はぬぐえないものですが、2000年に施工された「住宅品質確保促進法」により、全ての新築住宅の主要な構造部分について10年間の「瑕疵保証」が施工業者に義務付けられています。
これにより、ある程度の安心感を持って依頼できる仕組みになってきています。
[colwrap] [col2][btn class="simple big"]関連記事[/btn][/col2] [col2][btn class="simple big"]ホームへ[/btn][/col2] [/colwrap]
[kanren postid="1566,1358,1184,915,925,470,1564"]
この記事へのコメントはありません。