はじめに
リフォームや注文住宅にフォーカスした人気TV番組では、感動的なサプライズが取り上げられることがあります。
「言ってなかったのに、気持ちを汲んでくれた!」
「頼んでいなかったのに、こんな設備まで設置してくれたなんて!」
残念ですが、注文住宅を建てようとする方には、こうしたサプライズは現実にはないものだと思っていただかなければなりません。
言わなければ伝わっていないもの。実現するはずもないこと。
それが注文住宅を建てるということなのです。
ご希望の忠実な実現が業者の命題
そんな不親切な!と憤慨する方もいるかもしれませんが、請負業者の立場にたってみればご理解いただけるのではないでしょうか。
請負業者にとって注文住宅の注文主は、人生に一度の高額のお買物をされる、この上なく大事なお客様です。
業者が最優先すべき重要な命題は、注文主の依頼を忠実に実現し、夢を確かな形にして差し上げること。
頼まれてもいないサプライズを提供することではないのです。
業者は盛りだくさんな要望を待っているのです
注文住宅という完全オーダー商品のお買物では、注文主は遠慮や気後れせず、あれもこれもと欲張りなぐらいに希望を伝えましょう。
中には両立しない希望や予算オーバーの要望もあるかもしれません。注文主の多くは、予算以上の要望や夢があります。
それを現実の商品に落とし込み、注文主がコストとの折り合いをつけやすいよう目に見える形にしていく作業が、請負業者の大きな役割です。
経験豊富な業者であれば、優先順位をつけられるよう助言してくれたり、代替設備を考えてくれたりするものです。
頭の中にあるぼんやりとした希望やイメージを言葉に置き換えること。
これは大変な作業ですが、まずはここが、注文住宅で失敗しないための大事なポイントです。
家族の要望をとりまとめ言葉に変えるための、厳正なる家族会議をぜひ開催なさってください。
わからないことがあっても、だいじょうぶ!
サプライズを期待しない。
言わなければ何も伝わっていないと思うべし。
希望は臆せずどんどん発言!
・・とは言っても、ほとんどの注文主は家を建てるなんてこれが人生初めての経験で、たいていの場合、建設業界や設備内容に詳しくはありません。
床材は? 外壁は? ドアは引き戸・開き戸? キッチン設備は? コンセントの位置は?
聞かれる度に困ってしまって自信がなくなり、要望を伝えることに消極的になることも珍しくありません。
知らないこと・わからないことは、はっきりと「わからない」と伝えてOK。
カタログや小さな床材サンプルだけで決められなければ、実物が展示してあるショールームで相談することもできます。
逆に、わからないと言われなければ、やはり業者にはわからないこと・困っていることの詳細が伝わらず、時間や手間を無駄にすることにもなります。
注文主の知識や決断にはムラがあるもの。
誠意ある業者は注文主が具体的にイメージできるまで、じっくりつき合ってくれるもの。
そんなふうに割り切って考え、気負わず楽しんで取り組むことが、より良い注文住宅を建てるコツといえます。
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