はじめに
そろそろマイホームの購入を考えようかという時、この「注文住宅か賃貸か…」というテーマは、誰もが一度は悩みを経験する課題といっても過言ではありません。
雑誌などのメディアでもこの問題はよく取り上げられているところです。
人生で一番高い買い物といわれるマイホーム。普通の人にとって、失敗は許されません。
そこで、今回は、このある意味、マイホーム購入に際して定番のテーマである、注文住宅の購入と賃貸物件の比較をみていきたいと思います!
一般的な住環境
まず、賃貸物件は、それ自体が立地やその他の条件が物件ごとに異ってきますので、どの物件を選択するかというところから、運による巡りあわせという側面がでてきます。
自分の希望に合った物件と出会えるかどうかというギャンブル的な要素に頼る面が大きいのと同時に、ある程度は妥協を重ねて、最終的に住む物件を決めていくという流れになることが実際は多いでしょう。
これに対して、注文住宅の場合は、賃貸物件の場合とは、まったくアプローチが逆になります。
つまり、立地はもともと決まっているにしても、その立地をどのように生かすか、どのような素材を使ってどのような間取りでどのような機能性で…と物件のすべてを企画や設計の段階から、注文者であるあなたの自由自在に一から作り込んでいけるのです。
言い方を変えれば、物件に対して妥協する余地が極端にゼロに近いのが、注文住宅だというわけです。
また、賃貸物件で多数を占める集合住宅に関する悩みが、戸建てである注文住宅にはないのも大きな特徴として挙げられるでしょう。
すなわち、日当たりや眺望などの問題や、集合住宅の他の住民や大家さんとの関係性についてです。
このようにみてくると、いわゆる一般の住環境に関しては、賃貸物件と比べた時の注文住宅の優位性が際立つ結果となるのがわかります。
間取りの自由度
間取りの問題に関しても、先ほど見てきたいわゆる一般的な住環境に関する注文住宅と賃貸物件の比較検討の部分が当てはまってきます。
というのも、賃貸物件については、間取りはすでに決まっている物件の状況を受け入れるしかないということなのです。
最近は、若干ではありますが、賃貸物件であっても自由に借り手がリノベーションしてよいという物件も出てきてはいますが、まだまだレアな部類になってしまいます。
たまたま自分の理想の間取りを有する賃貸物件と巡り合うということはあるにしても、それは多くの時間と労力をかけても確実に出会えるかはわかりません。
一方、注文住宅の場合は、すでに見てきたように、間取りも含めて一からオーナーの意向を取り入れることができます。
そういった意味で、注文住宅においては、間取りの自由度はまさに無限大です。
このように、一生のマイホームとして住んでいく上での満足度や幸福度を大きく左右する間取りの問題に関しても、賃貸住宅にはもはや出る幕はほとんどなく、圧倒的に注文住宅のメリットが強調されることになってきます。
管理
マイホームの購入を検討している際には、ついつい忘れてしまいがちなのが、住み続けていく上での物件の管理の問題です。
この点、賃貸物件の場合には、月々の家賃の他に管理費を支払っている場合も多いでしょう。
そういったこともあり、そもそも物件の管理についての最終責任は、大家さんが負っていることになっています。
言い方を変えると、賃貸物件の管理は、大家さんがやってくれますので、住んでいる借り手の側は、物件の修繕などについては、あまり気にしなくてもいいわけです。
これに対して、注文住宅の場合はそうはいきません。
注文住宅は、オーナー自身の財産ですから、物件の修繕をはじめとするメンテナンスはオーナー自身の責任になってきます。
すなわち、注文住宅のオーナーは、長期的な視野で自分自身の物件の管理を計画し実行していかなくてはならないのです。
こうしてみると、注文住宅のデメリットが強調されてしまうように思われるかもしれませんが、ここで忘れてはならないのが、注文住宅を主体的に作るのはまさしくオーナーその人自身だということです。
つまり、将来的な物件の管理のしやすさや耐久性といった観点から、設計段階で工夫することが可能なのが、注文住宅の醍醐味でもあるのです。
そのような意味で、注文住宅においては、あらかじめメンテナンス上の問題点などを計算に入れておくことができるのです。
資金面
そして最後に、資金面について考えてみます。
おカネの問題は、決して無視できないとても大切な点です。
まず、入居時にかかってくる初期費用は、圧倒的に賃貸の方が安く済みます。
注文住宅の場合にかかる初期費用としては、購入の頭金や税金、住宅ローンを借り入れる際の費用などがありますが、賃貸の場合には、これらはまったく不要になるからです。
賃貸の場合にかかる初期費用は、敷金・礼金および仲介手数料と数か月分の家賃のみです。
その後にかかってくる費用については、もちろん物件次第ということになってきますが、賃貸物件は毎月の家賃と2年ごとの更新料ですが、注文住宅の場合は毎月の住宅ローンと税金、そしてメンテナンスにかかる費用が随時必要になるといった状況になります。
こうした初期費用とランニングコストの合計額については、最初の数年は賃貸の方が安く済みますが、長期的になってくればくるほど、注文住宅の場合の方がトータルで安くなってくるということが、一般的な傾向として言われていることです。
ただ、資金の面も含めてトータルの納得度は、人それぞれの考え方次第であるとも言えるでしょう。
まとめ
以上、注文住宅と賃貸物件について、いろいろな視点から検討してみました。
それぞれの切り口によってどんな部分に魅力を感じるかは、その人自身の価値観によるところが大きいのも事実です。
しかし、それぞれのメリットやデメリットを充分に検討して、納得感のある選択をしていくことがとても大事なことではないでしょうか。
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