はじめに
結婚し子どもが生まれ、住宅取得を遠くない将来の目標として思い定める人も多いでしょう。
マイホームの資金作りだけに没頭できれば良いのですが、子どもの教育資金準備も気になるし、万が一のときの保障のことも心配になる時期。
この年代はいくつかの資金準備を平行してすすめていく忙しい時期となります。
節約の基本姿勢を保ちつつ、具体的な運用方法を決めていかなければなりません。
[kanren postid=”1957″]
頭金と教育費は手堅く運用がオススメ
今回は住宅資金の頭金準備と教育資金準備の一例として、基本の商品をご紹介します。
今は金利が低く、安全運用ではお金が殖えるスピードは早くはありません。
しかし、頭金と教育資金は投資期間が短く、お金が必要となる時期が特定される性質のものです。
ハイリスクハイリターンに挑戦する運用ではなく、確実に資金準備できる運用方法の選択が優先です。
資金管理を安心して進めるために、お金を色分けしていくことをおすすめします。
住宅資金の頭金準備は
お勤めの会社に財形制度があれば、頭金準備は住宅財形を最優先にしましょう。
給与天引きで貯蓄でき、貯蓄が苦手な人でも否応なくお金を貯められる点が魅力です。
元本と利息をあわせて550万円まで利子が非課税となり、税制の優遇が受けられることも大きなメリットです。
一般の定期預金などで貯めるとなると、せっかくついた利子の約20%が税金として差し引かれてしまいます。
非課税の分だけ住宅財形は貯まり方が早くなるのです。
そして、「住宅の建設や購入、リフォームの資金準備を行うための制度である」という大義名分も価値のあるところ。
他の資金への流用をぐっと我慢する精神的なストッパーにもなります。
先のことはよくわからないので、とりあえず一般財形を選択するという人もいます。
住宅金融支援機構の財形住宅融資は一般財形を利用している人でも対象となりますし、一般財形のほうが使い勝手が良いように思う気持ちもわかります。
しかし、一般財形は用途こそ自由で給与からの天引きもしてもらえますが、一般の商品と同じく利子が課税される、税金優遇措置のない制度です。
住宅財形は、住宅取得以外の目的で引き出す場合には5年前に遡って利子が課税となるペナルティがありますが、5年前以前の利子への課税は免除されたままです。
目的外では絶対に引き出せないものではありませんから、当面の税制のメリットを優先しても大丈夫です。
いつかはマイホームと思う人は「とりあえず」住宅財形を選択しておくことをお勧めします。
子どもの教育資金は
子どもの教育資金に特化した金融商品といえば学資保険です。
保険料の払込期間中、契約者である親に万が一のことがあったときには、以後の保険料が不要となり、子どもの学費が確保できることが魅力です。
学資保険を購入するならば、まずは目的をはっきりさせて契約内容を確定しましょう。
学資保険の中には、幼稚園の入園時、小学校・中学校・高校の入学時にお祝い金を出すものもありますが、運用途中に少しずつ資金を引き出すことになり、割高の保険内容になります。
義務教育の間に加え、授業料無償化制度が導入された高校までは、高額の給付は必要ない家庭が多いのではないでしょうか。
学資保険がその力を発揮するのは、教育費負担がもっとも重くなる大学の費用を必要する時期。
給付はこの時期限定でよいでしょう。
そして、特約条件もじっくり吟味しましょう。
子どもの入院特約などが選択できる商品もありますが、親の収入と健康保険がしっかりしていれば、子どもの病気療養の費用はさほど心配いりません。
そもそも学費のための保険なのですから、目的外の保障にまでお金をかける必要はないのです。
保険は安心のために購入する金融商品ですが、「あれもこれも」「あったらいいな」は贅沢品。
「ないと困る」部分だけに重点的に費用を投入する姿勢が大切です。
保険商品契約の節約基本
学資保険に限らず、保険商品を購入するうえでの節約ポイントは、保険料の支払い方にあります。
月払いよりは年払いでまとめて払うほうがお得です。
今、月額で支払っている人は、できるだけ年払いに変更して出費を抑えましょう。
そして保険料は、長い期間をかけて払うよりは、短い期間でまとめて払ってしまうほうがお得。
学資保険でいえば、子どもが18歳になるまで保険料を支払うタイプよりは12歳で払い終えるタイプが、支払い総額は小さくなります。
小さな節約を積み重ねて余裕資金をゲットしましょう!
[colwrap] [col2][btn class="simple big"]関連記事[/btn][/col2] [col2][btn class="simple big"]ホームへ[/btn][/col2] [/colwrap]
[kanren postid="1201,1307,1346"]