はじめに
みなさんは家を建てる際に、どのような敷地を選びますか?
生活との利便性、周辺環境等、それぞれ第一条件にしたいポイントは沢山あるでしょう。
土地が広くて、日当りの良い場所にあるに越したことはありません。
しかし、家づくりの資金には限りがあります。
限られた小さな変形な敷地でも、間取りによって快適に生活できるという例を取り上げてみたいと思います。
『うなぎの寝床』という言葉をご存知ですか?
間口が狭くて奥行きの深い場所や建物のことを意味します。
京都の町造りが典型的な例です。
細長い敷地に、入り口から裏口まで続く「通り庭(廊下)」に沿って、店の間、台所、奥の間と深く続いていく平面プランです。
もちろん、同じ『うなぎの寝床』の敷地でも、間口がどの方向に向いてくるかで条件も変わってきますし、間取りも変わってきます。
でもこの敷地の最大の利点は、どの向きにあっても、多湿な日本の気候に対応できる「風の通り道」を取り込めるということです。
今回は建坪20から24坪程度の、間口が3メートル程度、奥行きが8から9メートル程度で三階建て、住む家族は、両親と子供1〜2人という住宅という設定をしてみます。
一階はエントランス、車一台を駐車できるパーキングスペース、そして家族みんなのストックスペースで構成されるエリアです。
小さな住宅には、それぞれの空間に作れる収納スペースが限られてきます。
乱雑にならない整頓された快適な生活を営むためには、普段は使わないものや保管しておきたいものを効率よくストックできるスペースが重要になります。
2階はダイニングキッチンに、トイレ、浴室で構成された家族共通エリアです。
細長い敷地は、日当りが十分にとれないというデメリットがつきまといます。
この例ではファサード面になりますが、一面を全てガラス面としバルコニーに直結させ、明るい雰囲気を醸し出すダイニングスペースを作り出します。
3階は個人のスペース。
主寝室と寝室(子供部屋)というプランです。
子供が2人の場合は、子供へ部屋の床面積を増やさないために、家具等で間仕切りをする工夫が必要です。
個室をそれぞれ与えるよりも兄弟間のコミュニケーションも増えるというメリットも得られます。
このような小さな敷地の建物の設計は、生活動線をできる限りシンプルにすること、それぞれのスペースを確保しつつ、多用に使用できるスペースの確保が大事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
どんな敷地にもメリット、デメリットはあります。
デメリット要素をメリット要素に変換していくプランを作りあげることが、住みやすい快適な家への一歩かと思います。
みなさまの家づくりへのちょっとした参考になれば幸いです。
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