目次
はじめに
これから住宅を建てる予定の方にとって、土地選びは一生で一度だけという事が多いと思います。
しかしながら、現実には
「土地選びで失敗してしまった」
「こんなはずじゃなかった」
というケースが多いのも事実です。
土地を選ぶ際のリスク、色々とありますが、今回は「地盤リスク」についてお話したいと思います。
地盤リスクについて
地盤業界の仕事をしていて、最も多いのが「想定外の地盤改良費」です。
土地を購入する前に、
「たぶんここの土地は地盤が良いだろう・・・。」
という思い込みで進んでしまい、地盤調査をしてみたら大きな金額がかかってしまった!というケースがとても多いです。
そのような事にならないようにするためにも、これから紹介する方法で土地を購入する前に地盤調査を自分たちで実践してみましょう。
特に難しいことは何もありませんので大丈夫です。
ネットで無料地盤診断してみる
地盤業界大手のジャパンホームシールドが運営しているサイトで無料の地盤診断が受けられます。
日本全国100万棟の地盤調査実績のある会社が、無料でその地域の地盤の良い悪いを教えてくれます。
こちらのサイトでは、一般のお施主様に向けに作られた分かりやすいサイトですので一度チェックしてみてください。
次に紹介するのが、地盤業界でセカンドオピニオンというサービスを行っている地盤ネットという会社が運営しているサイトです。
地盤カルテというサービスを無料で行ってくれます。
メールアドレスや名前の登録が必要ですが、液状化の危険度や浸水の危険性などもカルテとして教えてくれます。
実際に土地を見学する時に異常を探す
軟弱な地盤の地域はなにかしらの異常な部分が出ており、注意して見るとそのサインに気づく事が多いです。
今回は、実際の土地見学で実施してほしい異常のサインをご紹介したいと思います。
マンホールの浮き上がり
これは、道路によくあるマンホールが浮き上がっている状態です。
マンホールが浮き上がる土地は、地盤沈下や液状化の被害になりやすい土地ですので注意が必要です。
傾きや亀裂
これは、道路や建物の外壁、コンクリートブロックなどに亀裂や傾きがあるケースです。
特に亀裂が大きく見えるような場合には注意が必要です。
高い擁壁
これは、敷地の境界部分に土を止めるための擁壁があるケースです。
擁壁の裏側部分の土が施工不良でフカフカの状態になっているケースが多く地盤沈下の最も多い原因の一つです。
特に高さが1.0mを超える擁壁がある場合は注意が必要で、土の表面に亀裂があったり、陥没している場合はフカフカの状態が予想されます。
土地購入前に土地の履歴を確認する
土地を購入する前に、不動産会社さんへ聞いて土地が何に使われていたのか確認しましょう。
分からない場合には、土地の周りの方に聞く事で教えてくれる事があります。
履歴を確認する事で防げるリスクは、その土地に変なものが埋まっているか予想する事ができます。
特に注意してほしいのは、建設会社の資材置場であったような土地は、コンクリートガラなどの産業廃棄物が埋められているケースが多々あり、それが原因で地盤沈下を起こす事がありますので要注意です。
このような周辺の異常が多数ある地域は、「想定外の地盤改良費用」がかかるケースが多いですので、土地選びの際には注意してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
別にプロでなくとも、地盤調査は素人でも様々な方法で調査することができます。
ぜひ実践してみて、少しでも土地購入リスクを減らしてみてください。
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