はじめに
憧れのマイホーム。
いわゆる「普通の人」にとって、自分や家族の生活の本拠となる不動産を購入するということは、悩みに悩む大問題であります。
「マイホームは一生に一度の買い物」と言われるくらいです。
特に、一戸建ての注文住宅にするか、はたまたマンションか…悩みは尽きません。
そこで、今回は、注文住宅とマンションの購入に際してのポイントを各テーマごとに比較しながら、そのお悩み解決に迫ってみたいと思います!
立地・利便性・住環境
一般的な傾向で言えば、マンションは駅の近くで利便性に優れた場所に建てられています。
これは、そもそもマンションというものが限られた土地を有効活用した集合住宅ということから当然の結論になります。
一方、一戸建ての注文住宅は、駅からは離れていたり比較的郊外の土地に建てられることが多く、マンションと比べた利便性にはかないませんが、その分静かで落ち着いた住環境が期待できることが大きなメリットです。
また、実際に住んでいくうえで重要になってくるのが、日当たりや眺めの良さなどの環境、生活音などに関する「ご近所さん」との関係です。
まず、日当たりや眺めの良さに関しては、マンションは当然上に伸びている建物になりますから、高層階ではもちろんのこと中層階においても障害物から開けていることが多く、オープンな住環境が実現しやすいです。
しかし、マンションは多くの世帯が入居しているひとつの構造物になりますので、上下左右の世帯に対しては、生活音などの部分で気を使わなくてはいけないということは付いて回ります(逆に、他の住人からの生活音が気になってしまうリスクもあります)。
これに対して、注文住宅においては、お隣さんとの距離や敷地に緩衝地帯となる余裕があるかどうかで状況が異なってきます。
ただし、この注文住宅においては、オーナーの要望や立地に応じた対応を自由に設計に組み込めるということが最大の特徴でありメリットとなりますので、日当たりに関しては窓の配置などで採光部分を多めに設けるとか、音の問題に配慮して設計するなどのデザインが可能です。
こうしてみていくと、利便性を重視するならマンションが有利とも言えますが、落ち着いた住環境と自分自身で住宅をデザインしてオーダーメイドで理想的な生活を実現していけるという意味では、注文住宅に軍配が上がるでしょう。
間取り・広さ
実際に生活していくうえで、この間取りやスペースの問題は非常に大きく影響してくるポイントになってきます。
この点、マンションは、一般的に広く受け入れられる規格として作られていますので、コンパクトで、効率的な間取りになっていると言えます。
ただし、限られたスペースという制約の中で作られていますので、広さに関していえば、どうしても不満が出てきやすいのがデメリットです。
一方、一戸建ての注文住宅においては、生活状況や家族構成に応じてオーナーのイメージに合わせた間取りを自由にデザインして取り入れることができます。
また、スペースの有効活用などの工夫もそれぞれのアイディア次第で表現していけるのも魅力といえるでしょう。
このような注文住宅のメリットによって、一般的な一戸建てにありがちなデッドスペースが生じやすいとかのデメリットも克服できるというわけです。
こうして間取り・広さの観点からみると、注文住宅のメリットが際立ているようです。
管理
次に、入居した後に必ず生じてくる物件の管理の問題を見てみましょう。
この点、マンションにおいては、管理費という金銭的な負担がもともと織り込まれていますから、日常の清掃などのメンテナンスを自分自身で気にしなくていいメリットはあります。
一方で、注文住宅については、そうはいきません。自分自身で責任を持って物件のメンテナンスをしていく必要があります。
この辺りは、マンションと一戸建ての注文住宅においては、そもそもの寿命が異なっていることが多いので、どのくらい持つのかという観点からの考察も必要です。
一般的には、マンションが50年から70年くらいの耐久性を持ち、一戸建てはそれより短いと言われています。
ですから、一般論で言えば、戸建て住宅の方がより物件の管理に注意を払うことが求められるということは言えるのです。
しかし、注文住宅においては、この管理のしやすさや耐久性という観点からも工夫を入れることが可能ですので、そのような意味で、管理やメンテナンス上の弱点を軽減することことができます。
なお、マンションにおいては、メンテナンスや建物の修繕という行為に関し、多数いる住人の意見を集約し合意などを得る必要が出てくる場面もありますので、その辺りではマンションが時間と労力を使うことになります。
こうしてみていくと、短期的なメンテナンスの手間についてはマンションの方が有利に見えますが、総合的な観点からいうと、両者引き分けということになりそうです。
資金面
最後に、おカネという観点から両者を見てみたいと思います。
まず、購入価格ですが、単純な比較で単価で考えると、注文住宅の方が割高にはなってきます。
これは、多数の世帯で敷地を共有することになるマンションと、敷地を独占してなおかつ建物を自分でデザインするコストがかかる注文住宅との違いから来ています。
この購入資金を賄うために利用することの多い住宅ローンについては、以前はその建物寿命の長さからマンションの方が長期ローンを組みやすいとも言われていましたが、最近は、戸建ての方の建物寿命や耐久性の向上によって、両者にあまり差はありません。
その他の費用としては、マンションには、管理費や修繕積立金という資金負担が必要となります。
一方、注文住宅においては、管理費などは必要ありませんが、メンテナンスが不要となるわけではありませんから、自ら費用を用意しておく必要はあります。
こうしてみると、資金面においても両者は引き分けです。
まとめ
以上、注文住宅とマンションをいろいろな点から見てきましたが、最終的にどちらを選ぶかは、選択する人それぞれの価値観やライフスタイルによることになってきます。
しかし、注文住宅の自由自在なデザインとライフスタイルの創造性は、大きな魅力です。
一度は検討することをオススメします。
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