はじめに
最近は、家族の寛ぎの場はソファのあるリビングになってきています。
家を建てる際に迷うのは、和室をつくるかどうかです。
和室の必要性を考えるため、和室をいつ誰がどのように使うかを考えましょう。
使い方により和室の配置や作り方が変わってきます。
来客時に泊まってもらう和室
奥さんか旦那さん、どちらかの両親が遠方に住んでおり年に数回遊びに来て泊まっていく場合です。
子供が小さいときは特に回数は多くなります。
この場合はリビングに接していない独立の和室がおすすめです。
リビングに接している和室でもいいのですが、寝る時間や朝起きる時間が違うのでお互いに気を使ってしまいます。
来客者もゆっくり休めません。
気を使うことがあると、次回から泊まるのはやめようかなと泊まる関係が長く続かない場合も出てきます。
アイデアとして独立和室ではなく洋室を1つ余分に作るということがあります。
普段は趣味室や書斎として使っていて来客時には置き畳やタイルカーペットを引いて泊まってもらいます。
普段有効活用できるので来客のためだけの部屋ではなくなります。
将来の親と同居の可能性
将来、両親と同居となった場合でも独立和室はおすすめです。
リフォームして洋室にするか、タイルカーペットを引いてベッドを置いて寝室にするということができます。
普段、和室を使う用途がないのであれば、最初から洋室でもいいと思います。
旦那さんが長男の場合は、将来実家のお仏壇を管理することにもなる可能性があり、その際に独立和室は役立ちます。
また法事も家でできるメリットもあります。
親戚が集まる際に使う
お正月やお盆に親戚が来て一緒にご飯を食べる場合は6畳以上あったほうがいいです。
するとリビング隣接は難しくなり、独立和室となります。
今はそんなことがないと思っていても、娘や息子が結婚して孫ができた場合は帰ってきます。
寛いでもらうため堀こたつを作っておくといいでしょう。
堀こたつはヒーターもつけられるのでこたつの代わりにもなるし、普段はテーブルとして使えるばかりか、泊まる際には堀こたつの中にテーブルを収納できるので無駄なく使えます。
小さい子供を寝かせる
リビングに接した四畳ほどの畳コーナーを作りましょう。
家事をしながら子供を寝かせたり遊ばせることができます。
育児中はお母さんはなかなか寝ることができないのでちょっとお昼寝スペースがあることはうれしいですね。
また取り込んだ洗濯物を畳むスペースにも使えます。
また1階に部屋があると子供が小さい時は二階を使わず1階だけで暮らせます。
子供が歩き始めると誰も見ていないところで階段を登らせることは危険です。
リビングの収納を増やしたい
リビング隣接の小上がりの畳コーナーがおすすめです。
小上がりになっているので、側面に引き出しを着けることができます。
また畳の下にも収納スペースを作ることができるので大容量の収納になります。
散らかりがちな子供のおもちゃを片付けることができます。
普段は開けておきますが、建具を着けておくと急な来客時にも散らかっているものをとりあえず片付けることができ便利です。
客間として使う
お客様をもてなす応接間のような使い方をする場合は玄関に近い場所に和室を作ります。
小庭のようなものが地窓から見えるようにしたり、床の間をつくるなど和室としての見せ場でお客様へのおもてなし感を出します。
縁側を作って外とつながる気持ちのいい空間にしてもいいですね。
和室の畳について
最後に和室の畳ですが、昔ながらのイグサ畳以外にも新しい畳がたくさん出ています。
アレルギー対策で洗える畳や、ダニが発生しない樹脂の畳があります。
縁がなく正方形の琉球畳は洋風のインテリアに合います。
特にリビング隣接の和室の場合はおしゃれに見えるので最近の人気です。
また新しい素材として、タイルカーペットやファブリックフロアという柔らかい床材も出てきていて、畳の雰囲気とは異なったホテルライクな部屋が作れます。
フローリングよりも柔らかく足に優しいですし、ゴロゴロと横たわるのにも使えます。
まとめ
どのように使うかをキーワードに和室の工夫を説明しましたがいかがでしたか。
高齢の方が和室を好むというのは現在では違います。
足の健康な若い人のほうが和室は使いやすいのです。
家族のライフスタイルに合わせて、和室という言葉にとらわれることなくどのようにしたら使いやすい部屋になるのか考えててみることが大切です。
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