いい土地見つけた
2010年ころから土地探しをしていましたが、なかなか希望の立地と坪数の条件に合うところが見つかりませんでした。
2011年の初め、やっと希望にぴったりの土地に出会い、仮契約を結びました。
住宅メーカーの選定
土地探しと並行して、4社の住宅メーカーさんに間取りを描いていただいていました。
地域に根差した地元のメーカー2社、超大手メーカー1社、そしてもう一つは最近こちらに進出してきたばかりの他県のメーカーさんです。
進出してきたばかりだったので、頻繁に新聞の折り込みチラシが入ってきており、見るたびになぜか気になる存在となりました。
というわけで、ショールームに家族で向かいました。
「ショールーム」とある通り、「住宅展示場」ではありません。
実際の建物が建っているわけでなく、使用する設備(水回りやドアやシャッターなど)や躯体構造の一部が展示されているだけなのですが、主婦からすると、素敵なキッチンやお風呂を見せられると、とてもテンションが上がりました。
(構造等のチェックは、主人にまかせっきりでした。)
そしてなにより、こちらの営業担当のかたが、とても気さくで親身になってくれ、私たちの希望を叶えてくれる提案をしてくださるかただったということが、かなりポイントが高かったと今でも思います。
最後は「人」を信頼する、という形で、この他県のメーカーさんと契約をしました。
震災を経験して
こうして、土地も住宅メーカーも決まり、さらには第2子となる子の妊娠もわかり、なにもかも順調に来ていた時に、2011年3月11日を迎えたのです。
震度6強の揺れは、私が住んでいたアパートや、実家や友人のマイホームにも、かなりの被害を与えました。
約3週間後に土地の本契約が迫っていました。
「こんな時期に家を建てていいのだろうか。」
「また大きな地震が来たら、建てているときに倒れてしまうかも。もし出来上がっていたとしても、せっかくの新居がダメになってしまうのではないだろうか。」
そんなことを考える日々が過ぎ、とうとう土地の本契約の日。
悩む私に主人が言いました。
「次にいつ来るかわからない地震に怯えていては、何も進めない。子供と一緒に生活できる時間は意外に短いものだ、大学進学で家を出ていってしまったら、たった18年しか一緒に住めないんだよ。秋には赤ちゃんも生まれる。新しい家で家族の思い出を作っていこう。」
そんなふうなことを言われたように思います。
これで私も決心がつき、私たちの家づくりが大きく動き出しました。
注文住宅の楽しみ「間取り決め」の理想と現実
注文住宅のだいご味といえば、やはり自由設計です。自分たちの希望する間取りの家に住めるということです。
- 娘の部屋はクローゼットを広めにして、鏡もつけてあげよう
- 旦那には狭いけど書斎を作ってあげて、仕事に集中できる場所を作ってあげよう
- 私は片付けが下手だから、パントリーは広めにしてもらおう
- あの思い出の家具は絶対置きたいから、ぴったりのサイズで置く場所を作ろう」
など。
ただ、建売住宅と違って、実際建ててみないと体感できない部分が多々あります。
実際、建ててみて思ったことは以下の通り。
- あれ、玄関はこんなに光が入らなくて暗いんだ
- あれ、ここの廊下狭いなぁ
- あれ、この部屋、風通し悪くて夏は暑いな」など。
考えに考えた間取りでも、このように「あれ?」と思うことは少なからずあると思います。
ですが、やはり総合的に言えば、自分たちで考えた間取りですから、必要なものは揃っていて快適です。
ここに住みたかったのね?
第2子の出産予定日まであと2週間という日。
この日はほぼ出来上がった新居で、キッチンやお風呂など、各種設備の取り扱い説明を営業さんと現場監督さんにしていただいていました。
初めてのIHキッチン、エコキュートでの給湯など、新しいピカピカの設備にウキウキしていたら、なんと陣痛が始まってしまったのです。
説明も途中だったので、なんだか言い出しづらく、結局時々来る陣痛をこらえながら最後まで聞き終えました。
(途中から痛みで覚えていません。メモッた字も今読み返すと震えた字で読めません。笑)
支払いまですべて終わったあと、「すみません、ちょっと出産してきます。」と言って、一緒に説明を聞いていた主人と急いで病院に向かいました。
病院到着後、超安産で数時間後には生まれました。
この子はこの家に早く住みたくなって、早く生まれてきちゃったのね」と思いました。
(営業さんも現場監督さんも、「ご説明の時に陣痛が来て、出産に行かれたかたは初めてです。忘れられない思い出になりました。」と後日おっしゃってくれました。笑)
住んでみて思うこと
小さい子供がいると、床は傷だらけ、壁紙はペンでなにか書いてあるし、とてもきれいな状態とは言えません。
でも、ひとつひとつに思い出があり、愛着も湧きます。
これからみんなが年を重ね、生活スタイルが変わっていっても、この家にはずっと住み続けていきたいと思います。
一生懸命探した土地、主人と夜中まで考えに考えた間取り。
100点ではないけれど、これから100点以上にしていけばいいと思えるのが、注文住宅です。
あの時生まれた下の子が、もうすぐ5歳になります。
ということは、この家も5歳ということです。わかりやすくていいです。
「○○くん、5歳のお誕生日おめでとう。そして、おうちさんも、5歳おめでとう。いつも家族みんなを守ってくれてありがとう。これからも末永くよろしくね。」
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