目次
はじめに
家族のためにマイホームの取得を考える時期は、家族のために万が一のときの保障である生命保険の加入を考える時期でもあります。
このふたつは人生におけるもっとも大きな出費です。
出費が大きいものを節約すると余裕資金も多く生まれます。
今回は生命保険の節約について、具体的な方法をお話します。
保険料を年払いにして負担軽減!
今、すでに生命保険に加入していて、保険料を少しでも節約したいと思ったら、まずは保障内容や受取る保険金を下げずに、保険料の支払い方を検討しましょう。
保険料を月払いにしているのであれば、年払いに変更すると保険料負担は軽減されます。
年払いは1年間分の保険料を前払いすることになります。
生命保険会社としては月払いよりも早いタイミングで保険料が受け取れるので、割引をしてくれるのです。
割引率は保険内容や保険会社によって差がありますが、定期預金で受取る利息よりは多額の割引をしてもらえるケースもあります。
加入している保険会社に、年払いにした場合の保険料額を確認してみましょう。
年払いは一時の支払いが多くなることに注意
年払いの一番の注意点は、1年間分の保険料をいっときに支払わなければならないということ。
日頃からお金を色分けて管理していればよいのですが、自信がない方はボーナス月の直後に支払うよう契約変更すると精神的な負担感も減るでしょう。
ボーナスの使い道の振り分けにあらかじめ生命保険料の支払いを入れておけば、緊急でないお買物を先送りすることにもつながり、節約効果も得られます。
2010年3月までの契約は総合的な見直しも視野に
次なる注意点は、今加入している生命保険が2010年3月までのものかどうかということ。2010年3月までの契約分では、途中解約したとしても前払いした年間保険料は返還されません。
少なくとも向こう1年間は保険の見直しをしないことを前提に保険料の支払いをすることになります。
一般のご家庭での必要保障金額は原則として毎年減っていくもの。
適切な保障額でなくなっている保険であれば見直しをし、保険の再構築をすることで保険料総額がさらに下がることもあります。
2010年3月までの保険契約をお持ちの方は、年払いを選択する前に今の保障額が適切であるかの診断から始めることをおすすめします。
2010年4月以降の契約では、保険料を年払いにしていたとしても、途中解約以降の期間に相当する保険料は戻ってきます。
重すぎる保険料は払い済みへの変更を考える
安い保険料で大きな保障を確保しようとするなら、掛け捨てタイプの定期保険の利用が定番の方法。解約したときの解約返戻金を貯めながら運用している終身保険や、一定期間の保障に加えて満期金を準備する養老保険は、貯蓄性があり戻ってくるお金があるタイプの保険商品。定期保険よりも保険料の負担が大きくなります。
家計の振り分けや保障内容のバランスを考え、戻りが大きい保険を継続する余裕がないと思ったら、いきなり解約してしまうのではなく、保険料を「払い済み」にすることを検討しましょう。
払い済みとは、「ここで保険料の支払いを止めます」という契約変更のこと。
払い済みにすると、以後の保険料を支払わない代わりに、保障額を減らして契約を続行することになります。
貯蓄性があり戻ってくるお金があるタイプの保険商品であれば返戻率が上がることもあります。
払い済みは保険の見直しとあわせて慎重に
払い済みにした後の保障額で、家庭の万が一のときの資金が確保できていればいいのですが、そうでなければ別の保険への加入を検討することになります。
子どもが小さければ、手厚い保障を準備するため一定期間をカバーする定期保険に加入するプランも現実的です。
ご注意いただきたいことは、掛け捨てタイプの定期保険であったとしても、健康に問題があった場合には加入できないこともありえるということ。
いったん払い済みにしてしまったらその保険契約を元に戻すことはできません。
まずは見直し後の保険契約を締結してから、払い済みへの契約変更をしましょう。
タイミングによっては1〜2ヶ月は保険が重複し、一時的に保険料負担が発生することもありますが、保障がなくなるリスクのほうが重大です。
保険の見直しの相談は誰に
保険の節約のためには、今入っている保険と家計の状態を総合的に診断し、保険料の支払い方など具体的にアドバイスしてくれる人が必要です。
新規にアドバイザーを探す前に、まずは今加入している保険会社の担当者に相談してみましょう。
なんと言っても、今のあなたの保険の加入状態を把握していますから説明の手間が省けます。
そして、「マイホームの取得資金に回したいので保険料負担を減らしたい」など、ご希望をはっきり伝えることです。
保険料節約について非協力的な担当者の保険契約は、どこかで整理するのがおすすめ。
保険は人生で一番困った時にお金を出してくれるものですが、現実的な手続きはその担当者がすることになります。
あなたが今保険料の負担で困っていることに向き合ってくれない人が、人生で一番困ったときに頼りになるでしょうか。
優秀なプランナーであれば、生命保険はご家庭の変化に応じて組み直していくものと理解していますので、親身に相談にのってくれます。
他社の保険もすべて見てもらい、総合的な助言を仰ぐとよいでしょう。
既存の担当者の全員が頼りにならないと思ったら、はじめて新しいアドバイザーを探します。
お知り合いが加入されている保険会社の担当者や代理店を紹介してもらうのもおすすめです。
まとめ
人生で大きな出費となる生命保険について、住宅取得との家計のバランスを考えた保険料の節約についてお話してきました。
- 保険料は月払いよりも年払いがお得
- 資金繰りや保険契約時期に注意して年払いを決断しよう
- 保険料負担が重すぎると思ったら払い済みへの変更も
- まずは今加入している保険会社の担当者に相談し、親身になってくれる人を探すことが先決
家計のやりくりは、夢や必要な出費について、明確な優先順位をつけるところから始まります。
必要な保障の把握と保険料の節約で住宅取得のための余裕資金を作りましょう。
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