はじめに
安倍晋三内閣総理大臣&黒田東彦日本銀行総裁のコンビによる金融政策、いわゆるアベノミクスと黒田バズーカによって、現在日本は空前の低金利状態に突入しています。
こんなときだからこそ、借り換えが有利。
銀行など金融機関も、住宅ローン販売戦線の主戦場を新規顧客獲得から借り換えへと移しています。
今回は、手持ち資金のもう一つの使い方、借り換えについて解説いたします!
住宅ローンを借り直す、借り換え
住宅ローンの借り換えとは、新たに住宅ローンを借りることで、現在返済中の住宅ローンの全額を繰り上げ返済つまり完済してしまうことです。
一般的に借り換えは、以下の条件を満たしていれば、効果があると言われています。
- 残返済額が1000万円以上
- 残返済期間が10年以上
- 1%以上低い金利が適用される
現在の経済の状況では、数年前に借りた住宅ローンでも③の条件を満たすのは難しくありません。
ということは、①と②さえ満たせば、借り換えの効果があるということですね。
また、借り換えにはそれまでとは異なる金融機関と契約できるというメリットもあります。
借り換え希望者向けに金利などをより有利にするキャンペーンを開催している金融機関もあるので、探してみましょう。
住宅ローン借り換えで、こんなに利息軽減効果が!
それでは、借り換えの効果を検証してみましょう。
金利2.5%で3000万円を35年ローンで借りると、10年後には元金残高は約2400万円になっています。
今回はここからの借り換えとして、残返済期間25年で残債2400万円、金利2.5%から金利1.0%の住宅ローンへの借り換えたときの総返済額の差を試算してみたいと思います。
|
借り換えない場合 (金利2.5%) |
借り換えた場合 (金利1.0%) |
差額 |
毎月の返済額 |
10万7668円 |
9万449円 |
1万7219円 |
総返済額 |
3230万197円 |
2713万4671円 |
516万5526円 |
金利差1.5%というのは大きいように感じられるかもしれませんが、現在はまさにこのようなタイミングなのです。
毎月の返済額にして1万7219円、総返済額にするとゆうに500万円を超える効果がありますね。
こんな効果は、繰り上げ返済では得られません。
条件さえ満たすのであれば、借り換えを選んだ方がお得なのです。
なお、今回は返済期間を25年間のままで変更しない場合のシミュレーションを行いましたが、借り換えは全く新しいローン契約をすることになりますので、返済期間や金利タイプについても、自由に設定し直すことができます。
注意!借り換えには諸費用が必要
さて、先ほどは25年間で500万円を超える借り換え効果が発生しましたが、この効果はノーコストで得られるのではありません。
借り換えも新たなローン契約になるのですから、諸費用が発生するのです。
- 融資事務手数料:借り換え割引のある金融機関もありますが、必要です。
- 保証料:やはり必要ですが、旧ローンを全額繰り上げ返済することによって保証料の払い戻しが発生することもあります。
- 登記費用や司法書士報酬:抵当権の変更が必要ですので、やはり必要です。
以上のように、借り換え金額にもよりますが、借り換えには100万円弱程度の諸費用が必要になります。
それでも、先ほどのシミュレーションのように大きな効果が得られるなら、差し引きでも十分にプラスになりますね。
まとめ
- 借り換えとは、新たな住宅ローンを契約して今までの住宅ローンを完済すること。
- 借り換えは一般的に、ローン残高1000万円以上、残返済期間10年以上、金利差1%以上で効果がある。
- 現在は空前の低金利時代で、借り換えに適したタイミングである。
- 借り換えにも諸費用が発生する。
今は固定金利でも低金利時代。
これを機に以下のサイトから住宅ローンを見直してみてはいかがでしょうか?
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