はじめに
住宅ローンに申し込むと、誰しも「仮審査」や「本審査」という審査を経験することになります。
もちろん、この審査を通過しないことにはローン契約はできません。
金融機関側にすれば、何千万円という高額なお金を、何十年という長期間にわたり、しかも超低金利で融資するわけですから、簡単に誰にでも融資するわけにいかないのは当然です。
とはいえ、ちゃんと審査に通ってローン契約できなければ住宅を購入できません。
ですから審査される側は戦々恐々ですよね。今回は、住宅ローンの審査について解説いたします。
住宅ローンの審査のポイント①「信用力」
金融機関は、ローン申込者の信用力と返済能力を審査しています。
それでは、それぞれ具体的に、何が調べられているのでしょうか?
信用力とは、その個人がきちんと約束(この場合はローンの返済)を果たすと信じるに足る人間なのかどうかということです。
いくら手元に返済できるだけのお金があっても、だらしなくて返済しないような人には、お金は貸せません。
実は、この信用力は「信用情報機関」というところに「信用情報」という形で記録されています。
日本には、「CIC」「JICC」「KSC」と呼ばれる3つの信用情報機関があり、すべての金融機関は信用情報機関に照会することで、申込者の信用情報を得ることができるのです。
なお、以下のようなことがあると、マイナスの信用情報が記録されていきます。
- クレジットカードやカードローン、奨学金など各種の借金の滞納や踏み倒し。
- 公共料金や携帯電話使用料などの滞納や踏み倒し。
- 家賃などの滞納や踏み倒し。
以上のようなことがあれば、お金にだらしがないと見なされてしまいますよね。
こういう人は、事柄によって程度には差がありますが、審査時にはマイナスになります。
上記信用機関に開示請求をすることで、自分の信用情報を教えてもらえるので、不安な人は問い合わせてみると良いでしょう。
住宅ローン審査のポイント②「返済能力」
続いて、返済能力について解説いたしましょう。
返済能力とは、その人が長きにわたる返済期間ずっと、ローン返済を続けるだけの収入が見込めるかどうかです。
具体的には、以下のような点が審査対象となります。
- 収入:源泉徴収票や所得証明書などを提出することで申告します。
- 勤務先:公務員や上場企業の正社員ほど有利で、非正規雇用の人はやはり不利になります。
- 勤務年数:3年以上あれば安心ですが、短くても安定的な収入があると見なされればOKです。
- 年齢:ローン契約期間終了時に79歳以下であるなど、高齢でないことは必須条件です。
- 頭金の金額:年収が少なくても貯蓄額が多いということは、それだけ生活コストが低い、すなわち返済能力が高いということになりますね。
住宅ローン審査で少しでも有利になるためには?
最後に、以上のことを踏まえて、住宅ローンの審査で有利になるためにできることをまとめておきます。
- 滞納している各種料金やローンは、完済する。そして一定期間(5~10年間)待つ。
- もし滞納に正当な理由があるのであれば、その旨を審査時に書面で告げる。
- 貯蓄して頭金を増やす。
- 返済期間を長くすることで、毎月の返済額を減らす。
まちがっても、複数の金融機関に同時に審査申込みしてはいけません。
金融機関からの照会履歴も信用情報として記録されるので、同時申込みしていること自体がマイナス評価されてしまうからです。
それに、金融機関によって審査基準にはほとんど差はありません。
まとめ
- 住宅ローン審査は、申込者の「信用力」と「返済能力」がポイントになる。
- 今までお金に堅実であったかどうかが、「信用情報」として信用情報機関に記録されている。
- 勤務先や勤務年数、収入などが「返済能力」として審査される。
- 複数の金融機関に同時に審査申込みしてはいけない。
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