注文住宅は決めなければならないことだらけ!
建売住宅と違い注文住宅は自由度が高く、理想のマイホームが持てる唯一の方法といっても過言ではありません。
しかし自由度が高いということは、なにもかもイチから決めなければならないということ。
選択と決定の連続が怒濤のように押し寄せてきますから、注文主はパニックになり感覚が麻痺してしまうこともよくあります。
せっかくお金と時間をかけて建てる注文住宅です。
失敗しない秘訣をひとつだけあげるならば、「これだけは譲れない」ポイントを決めることとアドバイスするでしょう。
そして最優先と決めるポイントは、外観のイメージや床材などの細部に持つのではなく、家の機能に求めることをおすすめします。
外壁の色や素材を変えれば外観のイメージを変更できますし、床材はいずれリフォームすることだってできます。
しかし、家そのものの構造的な機能を後になって変更しようとすると大変な手間となります。
まずは家に求める、最優先の「機能」を明確にしましょう。
優先順位は断熱と風通し
家の機能というと、最近大きな地震が続いていることもあり、耐震機能を思い浮かべる方が多いようです。
現在の耐震基準はかなり厳しく、建築確認申請が通るのであれば、耐震偽装でもない限り現行法に合致した耐震の注文住宅が出来上がります。
法規制のない機能といえば、断熱と風通しです。
断熱が効いて風通しのいい家を希望しない人はいないと思いますが、あえてここを注文時に強調しなければ、実現されにくい機能でもあるのです。
そして断熱材や施工法にはその効果によってグレードがあります。
期待する効果とコストとのバランスを決定することも重要な点であり、請負業者のアドバイスを求めるべき点でもあります。
断熱と風通し機能の失敗は簡単なリフォームでは取り返しがつきにくいものとなります。
建てたあとから断熱効果をあげるとなると大改修になります。
風の通り道を考えなかった設計も修正が難しいもの。
まずは「断熱と風通し」を優先することを宣言し、その上で必要な部屋数や部屋の種類・用途を伝え、間取りの素案を作ってもらいましょう。
取捨選択の基準は最優先事項に求めること
注文住宅では、新製品の素材や機能といった業者のアドバイスによって、注文内容が変わることも日常茶飯事です。
良心的な業者ほどより良い情報を提供してくれますから、あれもこれもとオプションがふくらむことも珍しくありません。
しかし予算には限りがあります。
良い家を建てたいのは誰しも同じですが、そのために身の丈にあわない住宅ローンを背負う計画は、やはり失敗したマイホーム計画と言わざるをえません。
すべてを実現できる注文主は多くはありません。
取捨選択をしなければならなくなって困ったら、自分で決めた最優先事項である、
「断熱と風通しが保全できるかどうか」
「影響があるかないか」
で決めてしまうことも一手です。
高価なタイルに一目惚れしても、それが断熱にも風通しにも影響しないのであれば、いったん優先順位を下げてみること。
高いな、と思っても、その窓が断熱効果を格段にあげるのであれば採用候補として保留すること。
何かをあきらめるとしても断熱と風通しが確保できれば、快適な我が家となることは間違いありません。
[colwrap] [col2][btn class="simple big"]関連記事[/btn][/col2] [col2][btn class="simple big"]ホームへ[/btn][/col2] [/colwrap]
[kanren postid="811,1358"]